社内ネットワークの冗長性は大丈夫なの?!そのためには...
ソウルで先月発生した通信大手KTアヒョン支社の火災により、韓国軍の戦時指揮所となる南泰嶺のバンカーと竜山の韓米連合司令部をつなぐ合同指揮通信体系(KJCCS)の回線などが切れ、完全復旧には2日かかったというニュースがありましたね。
しかも、独自に国防通信網を構築できない地域では、有線網をリースして使っていて42本の回線が被害を受けてます。
笑い話にもならない大変なことであったわけです。
このような障害を回避するために、ネットワークを冗長化しておけば良かったのですが、危機管理意識が低いのが原因です。
冗長化とか冗長性という言葉ですが、
ネットワークの場合、耐障害性を高めるためにネットワークを含むシステム全体を二重化し、予備のシステムを準備することを冗長化といいます。
冗長化によって安全性や信頼性などを確保した状態を冗長性があると言います。
この事件?事故?は大規模ネットワークで起こった話ですが、社内ネットワークなどの小規模ネットワークではどうでしょう?!
ケーブルやハブなどを床に直置きしていませんか?
不用意にケーブルを引っ掛けて外したり、椅子でケーブルを踏んで断線させたりする可能性はあります。
実際、様々な職場でそのようなことを多々目撃したりしました。
では、どう対処すればよいのかといいますと...
ネットワークの冗長化による耐障害性の向上と物理的な障害に対する回避が基本でしょう。
まず通信経路を冗長化するには、スマートL2スイッチングハブを使ったりします。
例えば
ヤマハ スマートL2スイッチ 24ポート SWX2200-24G
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このような機器は、ネットワークの状態を遠隔監視でき、通信経路をマニュアルまたは自動変更などをすることできます。
また物理的にケーブル等を保護するため、OAシステムフロアを使い、各種ケーブルを床下に這わせます。
例えば
ある程度のネットワークの知識を持った方なら、無線LANで良いじゃないかと言われますが、以前にもブログに書いたように現在の無線LANの暗号化は完全に安全とは言えません。
業務の秘匿性によっては、有線だけ、無線だけ、または有線/無線の混合と使い分けする必要があります。
オフィースなどのネットワークの冗長化については、この程度はやっておきたいところですが...
危機意識が低い会社では、まずこういう部分には設備投資をしません。
障害発生しても、業務を止め修理だけして、また元に戻るということを繰り返します。
停止していた間の損失や復旧のための費用等は、考慮されることはないでしょう。
皆さんの勤務先はどうなっていますか?!
今一度チェックして、提案されてみてはいかがでしょうか?
こういったことを専門にやっている企業もありますので、問合せてみるのも手です。
OAフロアの工事費は、入居後の場合は工事費が結構高いと思います(笑)
この他にも、ネットワークアタッチトストレージ(Network Attached Storage)やサーバーなどを導入している場合も、冗長性や耐障害性などを考慮する必要があります。
これまで話したように冗長性や耐障害性などの対応を考えると、ネットワークやNAS/サーバーの管理者等が必要になります。
外部委託すると相当な費用がかかる場合があり、社内に管理者いると費用等を節約できる場合もあります。
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