アップデートから見たWindowsとLinuxのOSとしての捉え方の差
少し前に「Windows 10 October 2018 Update」でファイルの消失騒ぎがあり、最近のセキュリティアップデートでは特定のPCが起動できなくなったりしましたね。
このグラフを見て頂きたい。
右下の低く横に伸びた部分が問題となったアップデートをユーザーが適用した状態で、わずか3%前後です。(この記事の作成時点より少し前)
他のWinsow10のアップデートとは明らかに適用頻度が違いすぎます。
WindowsのUpdateで問題発生が過去にこのようなことが無かったのかといえば、何度もありました。
それでも少しづつ改善されていたのですが...残念です。
以前は Windows や MAC も使っていましたが、今は Linux だけを使用しているのでどうでも良いのですが(^.^;)
OSのアップデートでファイル消失?!Linuxユーザーからすれば、なにそれ!という感じです。
一方、Linuxはどうでしょうか?!
上のスクリーンショットは Ubuntu18.04 LTS のブート設定アプリの画像ですが、GRUBブート・ローダにより、ここで表示(保存)されている各バージョンを任意に選択するだけで簡単に起動させることができます。
また、それを標準起動のバージョンとして簡単に設定することも簡単にできます。
Linuxの場合、基本部分であるブート時のシステムファイルのサイズが小さく、カーネルとそれ以外の明確な境界線があるため、このようなことができるのです。現時点の最新のものでも、約67.8MBです。
OSの基本的な部分や構成などが違うので、単純に比較はできませんが、Windows 10 では 15GB 前後と巨大なファイルです。
Linuxと比較しても220倍も大きいのです・
Windowsは、良い意味ではPCをすぐに何も知らないユーザーでもすぐに使えるようにしたためですで、
悪い意味では独自技術に固執し独占を狙うあまり、OSとしての境界線があいまいなためにこのような結果となったともいえます。
Windowsでもアップデート以前の問題のないバージョンに戻すことができますが、あくまでもインストール作業となるため多くの初心者には一大決心になります。
◆ GUIをどう捉えているかの差から比較してみると...
WindowsはGUIをOSとして提供し、
LinuxはGUIはあくまでもツールでOSの外として捉えています。
◆ 実行モジュールの差から比較してみると...
Windowsの提供方式は実行モジュールやライブラリー形式で提供し、
Linuxの提供方式はソースファイルで提供し、インストール済のカーネルに合わせて実行モジュールを構築します。
これだけではないですが、このような差から
OS の Update 時に、Windows はさまざまな余計な処理をするため、テストが不十分だと問題が発生しやすくなるのです。
結局、
OS=PC として捉えるか、OS≠PC として捉えるかの差であり、
Windows と Linux の差でもある。
そして、企業の有償OSかオープンソースかの差といっても良いでしょう。
■ コンピューターの教育として Linux のほうが良い
どちらが良いか悪いかは断言できませんが、
コンピュータやプログラミングが基礎教育として行われるようなってきているので、正しい教育が行われていくのであればLinuxの重要度が増すことは確実でしょう。
※ここでいう正しい教育とは、将来のエンジニアを育てるための基礎教育という意味で、コンピュータを利用するためのエンドユーザー講座的な教育ではありません。
また、Linux を採用しているコンピューターが、デスクトップPCやネットブックからハンドヘルド機器やタブレット、組み込み機器のコンピューター、各種サーバー、クラスターやメインフレームコンピューター、スーパーコンピューターなどに採用されていることからも、より重要なOSであることは一目瞭然ですよね。
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