SSDは高いけど早いし耐衝撃性も良いし...それでもHDDを選ぶのは理由があるのですよ (^^♪

　SSDはアクセス速度が早く静かだし、衝撃にも強く発熱も少ない！タブレットやノートPCにはもってこいの記録保存媒体です。
それは当然です。SSDの中身ってフラッシュメモリですからw

ハードディスク(HDD)には価格面では圧倒的に差がありますが、メモリーの相場が下がっているためSSDの価格も下がり、速度を優先したいユーザーやタブレットやノートPCに重宝されています。

　そんなSSDですが、様々な問題点があります。

速度面の問題

　まっさらな状態のSDDにOSやアプリをインストールした直後はびっくりするぐらい早いですよね！
しかし、ある程度使っていると、不要になったメモリーブロックの消去を伴う書き込みの増加するため全体的なアクセス速度が低下する場合があります。
対応策はあります。
　一番効果があるのが、まっさらな状態に戻すことですが...これはOSやアプリを入れている場合、簡単にできることがないですよね！
データなどであれば、HDDに退避してから作業することもできますが...これも手間です。
　こういった作業を伴わない方法としては、Trimコマンドを使う方法がその1つです。
あらかじめ物理消去してもよい論理アドレスをSSDに通知します。これにより、SSDは書き込み命令を受ける前に、効率よく物理消去を行なえる可能性があり、アクセス速度の低下を抑える効果があります。

　速度低下した状態のSSDは高速なHDDにアクセス速度より遅くなるケースもあります。

アクセス速度の勘違い

　多くの方が勘違いされているのが、どんなアクセスでもHDDよりも早いと思っていることです。
SDDに使用しているNANDメモリーの特性上書き込み速度は、読み込み速度より大幅に処理速度が遅いことです。
このため、あるアクセスパターンだと高速なHDDより遅い場合もあります。

使い捨てに近いSSD

　HDDの場合完全に壊れる前に何らかの兆候があるので、そろそろ買えどきだと判断できますが、
SDDの場合は兆候なく、突然死します。
これは怖いですよ〜！
事前にデータなどを退避させることができないのですから (ToT)

　これを回避するため、ヘビーユーザーはSSDでRAIDを組む方がいらっしゃるぐらいです。
HDDに定期的にバックアップしたほうが良いの確かです。

　さらに怖いのがSSDの突然死の場合、完全に中身のデータ等を諦めなければならないケースや多額な費用と時間がかかる場合が多々あります。
HDDの場合、完全に傷ついたエリア以外のデータなどを救出する方法などが確立されているので、相当高い確率で救出でき、SSDより安く、時間も短い場合が多いです。
なんとか読み込める場合、該当部分だけスキップするHDDコピーツールもあります。

　こういったことを考えると...
　　　業務でSSDを使うのはちょっと怖いと感じますね (^^ゞ

SSDの速度に迫るHHDもある

　最新のHDDはSSDのアクセス速度に肉薄するものもあります。
起動とアプリケーションの読込み速度は標準的なドライブの2倍にもなるそうです！！

Seagate ST14000DM001 14TB 内蔵用3.5インチハードディスク BarraCuda Proシリーズ

出版社/メーカー: SEAGATE
メディア: Personal Computers
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　筐体内部にヘリウムを封入することで空気抵抗や摩擦を抑え、さらにヘッドとディスクの間隙を小さくできます。
さらに、Multi-Tier Caching (MTC) Technologyを開発したことで最適化されたディスクの読み込みを行ったりします。

　実際にSSDとHDDを比較したサイトがありますが、最新のHDDだと一部のアクセス方法だと逆転する場合が多々ありますね。

案外、SSDは電源瞬断にかなり弱いかも？！

　SSDって所詮メモリーなんだから、静電気以外の電気的な問題に強いと思われるかもしれません。
しかし、ある論文での実験では、SSDが電源瞬断に弱いという結果が発表されてます。
不揮発性のメモリに確実に記録するマッピングを適切に行うファームウェアが、電源瞬断時のようなイレギュラーな場面では処理しきれずに、重大なエラーを起こす要因となる場合があるそうです。

　こうなると、サージキラー付きのUPSを導入するしか対処方法がないとなってしまいます (-_-;)