転スラ1話で『ハードディスクの消去』を頼まれた後輩のとった行動w〜本当に消去できるの?!
正月の休みの間にぼけ〜っとアニメを観るのは至福ですよね〜 (^^ゞ
で、転スラ(転生したらスライムだった件)の録画を観かえしていました(3周目w)が、1話の最後で三上 悟は後輩の田村がハードディスクを消去したか気にしていましたね。
そして田村のとった行動が
(animation-gifです)
これでした(笑)
これで本当にハードディスクが使えなくなと考えたのでしょうか?!
いや、それ以前に、よくブレイカーが落ちなかったなぁと思いましたがww
感電の危険性があるので、真似しないように (`・ω・´)ゞ
さて、本題のハードディスクの消去の件ですが...
水に浸かった直後の場合
簡単に内部まで水に浸かることはまずないので、意外に簡単に復旧できます。
綺麗な水であることと変なメーカーのハードディスクでないことが前提ですが...
ドライヤーなどで加熱しすぎないように気をつけながら十分に水分を飛ばすと使えることが多々あります。
それでだめな時は、専門業者に依頼しましょう。
しばらく水に使った場合
これも専門業者により復旧可能な場合が多いです。
おおよそ10万円ぐらいの費用でしょうか。
津波などで水没した場合
これも専門業者により復旧可能な場合が多いです。
おおよそ10万円ぐらいの費用でしょうか。
土砂などに浸かった場合
さすがにこれは諦めたほうが良いでしょうね。
一か八か専門業者に頼むといった感じです。
※ここで復旧という表現を使いましたが、ハードディスク書き込み中に水没した場合など、衝撃でディスクが傷つく可能性が大きいので、そういう箇所のブロックのデータは回復できません。
それ以外の原因でも読み込み不可能なブロックがあると思いますので、復旧率はピンキリです!
条件が良い場合で九割程度でしょうか?!
※また、基盤や接点のサビなどの状況により大きく変わりますので、注意してください。
ということで、後輩の田村がとった行動は『限りなく不正解!』ということになりますw
可能性としては、漏電等によるハードディスク内のチップ破損ということはありますので、限りなくといいました。
ハードディスクが少しでも読み込める場合、ハードディスクの復旧として次のようなもので部分的に復旧させることも可能です。
実際に業務で使った市販のハードディスクコピー機
異音等がして部分的に傷ついて読み込めないようなハードディスクの場合、市販されているハードディスクコピー機を使うと読み込めない箇所以外は新しいハードディスクにコピーできるので、大半のファイルを救出可能です。
実際に使って良かったものがこれ!!
ロジテック エラースキップ機能搭載 SATAIII・10TB対応 2BAY スタンド型デュプリケーター
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異音が発生しOSが起動できなくなったため調べたところ、OS起動ファイルのセクタが傷ついて起動ができなくなりました。
そこで、上記のコピー機で新しいハードディスクにコピーして、OS部のみ再インストールして完全復旧できました。
500GBのハードディスクでしたが1時間30分程度だったと思います。
対応OSにWindowsやMac OS などの記述がありますが、単にコピーする時は単体で動作できるので、OSは関係ありません。
さて、ディスクの消去を頼まれた後輩はどうすればよかったのか!
◆磁気で消せるのでは?!
ハードディスクのデータは磁気記録だからネオジウム磁石で消去すれば?とおもわれるでしょう。
しかし、ハードディスクの磁気記録の保磁力は2,500エルステッド(Oe)程度はあり、ネオジウム磁石は1,000Oe程度なので難しいです。
クレジットカードなどの磁気テープは消せますけど...
ハードディスク消去サービスをしている業者は、強力な消磁装置と使ったり、物理的に破壊しているらしいですね。
◆ フォーマットじゃダメ?!
簡単に消す方法は物理フォーマットすることです。ただし、時間がかかります。
なにせ、1セクタづつ書き込みするのですから...
特殊な解析装置を使うと、ある程度は復元できるらしいです。
そういう場合にも対処したい時は、全ファイルを削除したあとに、意味のないファイルで全ディスク領域を使って保存します。その後で物理フォーマットをします。
結局相当な時間がかかりますよね。
◆ 市販のディスク消去アプリでは?!
このような市販のディスク消去アプリ が多々あります。
これはピンキリで実際にテストしてみないとなんとも言えませんよね。
やっていることの基本は、先に紹介方法を何らかの方法で簡易化したり、高速化しているだけですので、手抜きアプリでない限り大丈夫だと思います。
また、このような専用装置もあります。
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個人的にはこういう装置のほうが信用できますね (^o^)v
ほっとくだけで勝手にやってくれますしw
◆ 最終手段
もっと身近なもので短時間で完全に消す方法はないのか?
ありますよ!
データを記録する円盤部分はプラッタといいますが、これはアルミニウムやガラス、セラミックなどの素材が使われている薄いものです。
ハードディスクドライブのカバーを外して、中のプラッターをハンマーなどで破壊するか、ヤスリなどで削ったりします。
これは、消すと言うよりは、使えなくすると言ったほうが正しいですが (^^ゞ
怪我には注意してくださいよw