糖尿病③:糖尿病神経障害に伴う痛み
糖尿病の中で最も多い合併症の1つが糖尿病神経障害です。
血糖値が高い状態が続くと、しびれや痛みを感じたり、その逆に感覚がなくなるなどの障害をおこしたりします。
これ自体、命に関わるようなことはないですが、他の合併症に気づきにくく重症になる場合も。
また、境界型糖尿病のような場合でも、長期間そのような状態であれば、糖尿病神経障害が発症することがありますので、注意が必要です。
※ 私は医者ではありません。集めた情報をまとめた記事なので、そのつもりで読んでくださいね!
糖尿病神経障害は下図のように、さまざまな異常を起こす可能性があります。
そもそも痛みとは
痛みは大きく別けて...
・侵害受容性疼痛
ケガや火傷をしたときの痛み。
何かの原因で神経に障害がでることによって起こる痛み。
・上記2つに当てはまらない痛み
・混合性疼痛
侵害受容性疼痛と神経障害性疼痛など、複数を併せ持った痛み。
の4種類となります。
糖尿病神経障害の痛み
糖尿病神経障害の痛みは神経障害性疼痛となります。
しびれのような軽いものから激痛に近いものまで、個人差が大きいです。
どの神経で障害が起きているのかによっても、痛みが変わってきます。
よく表現される痛みは、うずくような痛み、やけるような痛み、ピリピリした痛み、刺すような痛み、しびれ、ジンジン、ピリピリ、チクチク、ヒリヒリ、ズキズキ が多いようです。
多くの方は毎日痛みがある方が多く、週に1回程度という方もいます。
発祥時期はまちまちで、1年以内という方もいれば、10年以上経ってからという人もいます。
急性の痛みではなく、慢性の痛みなので、不眠症などの睡眠障害やうつ病などを併発することもありえます。
また、糖尿病発症後、長期間コントロール不良で放置されていた方などが、治療を強化した際、疼痛を伴う末梢神経症状を自覚する『有痛性治療後神経障害』というものもあります。
糖尿病神経障害の痛みの治療
・軽症のとき
血糖コントロールや生活習慣の改善。
・軽度のとき
非ステロイド性消炎鎮痛剤など。
・中程度以上の痛みがあるとき
三環系抗うつ薬、プレガバリン (リリカ)、デュロキセチン (サインバルタ)など。
場合によっては、ロキソニンテープのような経皮吸収型鎮痛剤をつかうこともあるようです。
今回は糖尿病神経障害の痛みということについて調べましたが、思ったより大変だということが分かって頂けたと思います。
糖尿病のなぜ? なに? Q&A100: 患者さんの素朴なギモンに ちゃーんと答える! (糖尿病ケア2017年春季増刊)
- 作者: 添田百合子
- 出版社/メーカー: メディカ出版
- 発売日: 2017/02/20
- メディア: 単行本
- この商品を含むブログを見る
血糖値を下げるおいしいレシピつき 図解でわかる糖尿病 (徹底対策シリーズ)
- 作者: 片山隆司,貴堂明世,伊藤玲子
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2015/04/10
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- この商品を含むブログを見る
ずぼらでも血糖値 ヘモグロビンA1cがグンと下がるかんたん療法 (主婦の友ヒットシリーズ しあわせMOOK)
- 作者: 主婦の友インフォス
- 出版社/メーカー: 主婦の友社
- 発売日: 2018/01/30
- メディア: ムック
- この商品を含むブログを見る