Ubuntu18.04 (bionic) のお気に入り の 開発環境(IDE)
今回は、普段使っている開発環境(IDE)の1つをご紹介。
Linuxでは、超〜有名な Geany です。
GTK で動作する軽量なクロスプラットフォーム(Linux,Windows,MAC OSX) のテキストエディタですが、統合開発環境(IDE)の機能もあります。
サポートするプログラミング言語としては、C言語系, Java, JavaScript, PHP, HTML, CSS, Python, Perl, Ruby, Pascal など。
かなり以前から使っていますが、Windowsなら秀丸に開発機能を特化させたというイメージでしょうか。
Ubuntu においてですが… C++で、軽く、Ubuntu only、そしてなんの制約設けずに GNOME, GTK のすべての機能が使える開発環境が欲しくて、いろいろなIDEを試しました。そして行き着いたのが IDE としての Geany でした。
IDEの多くはクロスプラットホームに固執したため、いろいろな制約があったりしたり、開発環境自体やライブラリーが重たかったりするのでちょっとねぇ。ものによって安定しないとかww。ただ、QtなどはUIのデザイン機能やコーディング時の入力補助機能は、便利で効率よく開発できます。
Geanyはその点ちょっと不便ですが、メモリー消費も少なく、安定して使えるのがよいですね。
Geanyはテキストエディターとして列操作など十分必要な機能を当然持っていますが、言語のスペニット機能、シンタックスの強調表示、シンボルのツリー表示、入力補完、コンパイル、メイク、ビルド、デバッグなどの機能もあります。
IDEとしての機能レベルは高くありませんが、最低限の機能を有しています。
DevHelpとの連動プラグインもあるのですがUbuntu 16.04 までで、現時点ではUbuntu 18.04 ではまだ公開されていません。これだけが非常に残念です。
また他のIDEと同様に、ファイルの拡張子で、言語、ファイルの種類などを自動判断、解析し、シンタックスの強調表示やシンボルの解析をしてくれます。
makeファイルであればmakeボタンが、cやcc,cppなどであればcompileボタンが有効になり、ワンクリックでビルドやメイクができます。(当然、コンパイルやビルドフラグなどの設定もできます)
コンパイルチェックしたいときに時間のかかるビルドをする必要がないので便利です。
端末エミュレータを内蔵していますが、通常の端末とは別履歴なのでGeany内だけの反復操作(処理)ができ、デバック作業などが楽になります。
grepとも連携していて、grepの各種パラメータを指定して検索し、結果をメッセージタブに表示します。その結果の行をクリックすることで、該当ファイルをオープン、該当行が表示されます。
gnomeやGTKアプリ開発時のUIデザインに関してはGeany自体はその機能は持っていません。しかし glade などのUIデザインアプリを使えば、たいてい事足りるので困ることはほとんどありませんね。
という感じで、テキストエディターだけでないことがわかっていただけると思います。
詳しくは、GeanyのHPなどをご覧ください。
・Geany HP
https://www.geany.org/
・Geany マニュアル
https://www.geany.org/manual/current/index.html
・Geany wiki
https://wiki.geany.org/doku.php
Geany は、Ubuntuなら Ubuntuソフトウエアや Synapticなどのパッケージマネージャーでインストールできます。
まだ使ったことのない人は是非お試しあれ!
こんな本もあわせて読んでみてください。