マザーボードのBIOSは、できるならアップデートしたほうが良いという話
PC購入後、マザーボードのBIOSをアップデートした人は意外に少ないと思います。
個人のPCは別としても、企業のPCは特にアップデートしませんよね。
理由は簡単。
『システムが不安定になるかも知れない。または調整に時間がかかる』という過去の迷信にとらわれているためです。
確かにPCが普及し始めた頃はそういうことが多々ありました。
しかし、それは BIOS側のドライバーとOS側のドライバーとの仕様的・技術的なミスマッチによることが主な直接的原因ですが、実質的には、BIOSの設定不良、OSのドライバーの不具合などが主です。
(根本論的として、元々使えないハードウエアであることは別にしてです)
特に多くのWindowsユーザーはブルーパニックという恐怖を経験し、下手に触ると「恐怖の大王がやってくるかもしれない」という恐怖心が根付いていて、できるだけBIOSは触りたくないと思っている人が多いからです。
Windowsによる弊害とも言えるでしょうねw
逆に、Linuxユーザーは、BIOSとOSのドライバーの仕様的・技術的な差異を失くすことが、問題の軽減となることを知っているため、BIOSのバージョンアップをしている人が多いのです。
ハードウエア等に関する知識が高いということもありますが。
現在では、EFI/UEFIの実装、BIOSやOSの仕様自体のバージョンに差異があっても古い方に合わせて動作する下位互換性を持っているため、間違った設定をしない限り、動作上の問題が起こることはほぼありません。
現在といっても、かなり以前からほぼ問題となったことはありません。
基本的に新しい仕様への適用やバージョンアップによるバグなどの軽減により、安定性が向上したり、高速化することは事実ですし、セキュリティホールの対策なども行われています。
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多くの場合、OS側がBIOS側の仕様に合わせたドライバーを用意し、提供します。
しかし、各々のBIOSに合わせることはないので、インターフェースなどの公開された仕様に基づきドライバーを作成するため、どうしても仕様的な差異が生まれてしまいます。
BIOS側は、公開された仕様がハードウエアレベルで実装可能な場合は実装し、BIOSの新しいバージョンとして公開します。
実装不可能な場合は、調査した結果が問題なければバージョンアップを行いません。
何らかの影響がある場合、その機能に対する要求がOSからあった場合、それ無効化するような処理を加えて、BIOSの新しいマイナーバージョンとして公開します。
OSは利用者に随時アップデートを通知できますが、BIOSにはそういった機能がありませんので、利用者がアップデートの有無を調べないと、ほぼ知ることはありません。
結果、BIOSのアップデートは置いてきぼりになってしまうのです。
つまるところ、PCの安定化や高速化、新機能の実装、セキュリティホールの対策を願うのであれば、BIOSとPCのドライバーの差異が少なくなるように、BIOSやOSのバージョンアップなどをするしかないのです(^^♪
しかし残念なことに、今だに「問題がなければBIOSのバージョンアップをしないほうが良い」と書いている本や言っている人が多いです(-_-;)
ただ、BTOメーカーなどの一部の格安PCは、提供しているマザーボードの本来の機能を削ったり、改変したものが多く、ものによっては売り切りで、BIOSのバージョンアップすらしない(または、技術的にできない)ので、問題が発生しやすいのです。
「マザーボードのメーカーサイトからダウンロードしてください」という店もありますが、実際には「該当する型番がしない!」というオチがつく実話もあります。
特に格安で売っているPCには"用心"というか"諦めたほうが良い"場合が多いです(ToT)
上で言っているメーカーは、実際はメーカーの皮をかぶった量販店が多く、M/Bの技術仕様的に短い物が多く、短期間で買い替えを余儀なくされてしまうが多々あります。
※どこのメーカーなのかは、あえて明言しませんが、○○○○maとか、○○○○daとか...察しはつくでしょうw
まぁ〜、安いものには、それだけの理由があるということです(^^ゞ
しかし、IBMなどの昔からある大手メーカーの場合は、BIOSのバージョンがあるなら、したほうが良いと思います。
新年度となりましたので、気分も新たにBIOSのバージョンチェックをしてみてはいかがでしょうか(^^)/
BIOSをアップデートする時は、数世代分はバックアップとして保存したほうが良いです。
もし、動作がおかしい時に、以前のバージョンに戻す必要がありますので(^^ゞ
そういう意味からも、オンラインでBIOSをバージョンアップせず、ファイルをダウンロード・展開しBIOSを適用したほうが堅実です。