「マルチタスクは幻想だがその幻想が現実のパフォーマンスを上げる」という研究を解説した記事から、実際の業務を考察
Gigazine "マルチタスクは幻想だがその幻想が現実のパフォーマンスを上げる"という記事の中で、
複数のタスクを同時に行うマルチタスクは効率が悪くストレスがたまりやすいといった指摘が行われていますが、最新の研究で、「マルチタスクは幻想だが、マルチタスクを行っていると信じることはパフォーマンスを上げる」という報告が示されました。
〜Gigazine "マルチタスクは幻想だがその幻想が現実のパフォーマンスを上げる" より引用〜
と書かれています。
確かにそういうことなのでしょう。
また、思考が及ぼす効率化という部分においては、面白い研究だと思います。
では、ソフトウエア開発やその他の業界など実社会ではどうでしょう?!
ことソフトウエア開発やプログラミングにおいては特に例外だと思います。
多くの場合、「要件や仕様」 「ユーザーインターフェース」 「イベント」 「スレッド状態」 「条件処理」 など多岐にわたって、常時考えていないとバグやさまざまな障害を持ったものができます。
もしシングルタスクで考えたとしましょう。
相当な思考回数を要し、開発に膨大な時間を費やすことになるでしょう。
逆に言えば、マルチタスキングな思考ができるからプロであるのです。
このため、開発プロジェクトの終了時などには相当な脳の疲労が蓄積し、しばらくはポカ〜ンとなることもあります。
短時間のレクリエーションや飲み会などで回復できるような簡単なものではありません。
記事でも指摘されているように、健康を対価に開発しているといっても良いでしょうね。
だからこそ海外ではソフトウエア開発エンジニアは高給なのですが、日本はほんとうに給与が安いです。
エンドユーザーがソフトウエアなど無形成果物に対する価値観が、全く違うことが一番の原因になっているのです。
このように、ソフトウエア開発に関してはマルチタスキングな思考ができないと、逆にパフォーマンスが低下します。
また他の業界や業種でも同じで、新人社員はまだしも、ある程度の年数を経験した社員がシングルタスクで業務を行うと、業務は滞り、企業の収益低下も起こります。
結論としては、
シングルタスクとマルチタスクを切り替え、
どの業務を遂行するかが、
パフォーマンスを良くするためのテクニック
となるでしょう。
記事の研究のように、幻想でパフォーマンスがアップするのなら、仕事が楽になるのですがね(笑)
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