止まらない気分(感情)障害・躁うつ病の患者数の増加
最近報道が少なくなりましたが、気分(感情)障害・躁うつ病患者の増加に歯止めがかかる様子が観られません。
そこで、e-statで公開されているデータを使って、各種データをグラフ化し詳しく見てみました。
気分(感情)障害・躁うつ病患者の若年齢化とマスメディアが騒いでいた時期がありましたが、実は2005年以降若年層に大きな変化はないのです。
患者数のピーク層は20代後半(2008年)から40代前半(2014年)へと変わっていっています。
このピークでの患者数がなんと、約1.5倍(148%)と増大しているのです。
それではグラフをチェックしていきましょう。
気分[感情]障害(躁うつ病を含む)年別患者数
これをみると、一度落ちついたように見えた患者数も直近の患者数では増えています。
男女や年齢層により、なにかしら変化があったと思われます。
気分[感情]障害(躁うつ病を含む)年別・男女別患者数
男性の患者数はここしばらく変化があまり観られませんが、女性の患者数が大きく変動していることが分ります。
2014年 気分[感情]障害(躁うつ病を含む)患者総数 男女比
直近データでは、女性の患者数は男性に比べて約1.7倍(167%)多いのです。
気分[感情]障害(躁うつ病を含む)年別・年齢層別患者数
このグラフで分かるように、2005年以降 34歳までの患者数に多少の変動はあるものの大きな変化がないことが分ります。
2005年以降は患者の若年齢化は進んでいません。
気分[感情]障害(躁うつ病を含む) 男・年齢層別・年別患者数
男性の場合、ここしばらくは40代前半をピークに、年齢を重ねるごとに患者数が減っています。
気分[感情]障害(躁うつ病を含む) 女・年齢層別・年別患者数
女性の場合、30代〜70代まで患者数が多くなっています。
まさに男女による違いが顕著に現れています。
社会的なさまざまな要因や出産や育児などが、その原因の一因となっているのだと思います。
気分[感情]障害(躁うつ病を含む)男・年別・10代〜30代患者数
これを見ると、患者のピークの波が25〜29歳から30〜34歳、35〜39歳と調査年ごとにピークを変えて行っています。
ここしばらくの年齢層毎の平均的な患者数に大きな変化がみられませんので、ピークの波が順に繰り返される可能性もあり、可能性の1つとして約10年周期になる可能性もあります。
気分[感情]障害(躁うつ病を含む)女・年別・10代〜30代患者数
女性の場合、30代後半以外の年齢層は微弱の変化、もしくは減少しています。
まだしばらくの傾向は続くと思われます。
2014年 気分[感情]障害(躁うつ病を含む)男女別・年齢層別患者数
2014年(最新)のグラフでは、男性に比べ、若年齢層から女性の患者数が多いです。
そのピークも極端なものとなっています。
さまざまなグラフからわかったことは...
日本国内の人口は減っているいるにも関わらず、患者数は増加し続けている。
若年齢層の患者数にここしばらく大きな変動は観られない。
女性の方が患者数が全体的に多い。
女性は年齢層によって、患者数が大きく変動している。
直近のグラフから...
男女共に、30代後半から40代前半は要注意。
女性はさらに、60代も注意。
なんらかの症状が現れる前に、できるだけ規則正しい食生活と睡眠をとり、自律神経や副交感神経のバランスそしてホルモンバランスなどを崩さないよう心がけましょう (^o^)v
また、ストレスを溜め込まないよう、適度にストレスを発散させましょうねw
眠剤などの薬品は体への負担が大きく、依存性の高いものが多いです。
できるだけこういった薬に頼らないよう心がけましょう(^^ゞ